心の健康を考えるつどい

 宮田村は23日、「心の健康を考えるつどい」を村民会館で開いた。精神の障害を地域みんなで考えようと、約200人が参加した。当事者が徐々に社会参加しようと努力している姿を報告。心の問題には地域の支えと理解が大切なことを再認識した。

 当事者でつくる村内の心を支えあう仲間づくりの会「さくら」が活動報告した。

 福祉交流施設なごみ家を拠点に活動し、多くの人と多彩な交流を深めていると紹介。

 「人と上手に付き合いたい。社会の中で生きていく力を養っていく」、「障害者は孤立しがちだが、地域に密着してきた。もっと自然に社会参加していければ」など、胸の想いも発表した。

 「さくら」は、同じく活動報告した村福祉作業所、ボランティア、そして地域住民と一緒に合唱も披露。 

 多くの観衆が見守るステージに堂々と立ち、2カ月間に及んだ練習の成果を発揮。2部合唱で楽しい歌声を響かせた。

 ボランティアで指導してきた鷹野綾子さんは「本当に素敵な合唱ができた」と感激。メンバーも「心をこめて歌うことができた」と喜んでいた。

 講演会や作品展示、発表などもあり、参加者は心についての理解を深めていた。
伊那毎日新聞 - 2006年11月23日