健康体操「りんご追分」が誕生


 弘前大学などが弘前市岩木地区で進めている「岩木健康増進プロジェクト」の一環で、美空ひばりの大ヒット曲「りんご追分」のメロディーを生かした新たな健康体操が誕生した。昨年スタートしたプロジェクトは、十年間の長期計画で、健康体操は運動を習慣付けるのが目的。リンゴを題材にした本県ゆかりの名曲だけに、地区住民からも「とっても親しみやすく、健康になれそう」と好評だ。

 プロジェクトは二〇〇五年度に、旧岩木町と弘大医学部、県総合健診センターの共同事業としてスタートした。地区住民の健診データを定期的に追跡すると同時に、効果的な運動法や栄養摂取に関する講習を開いて、健康状態の改善を進めている。

 新たな健康体操は「あっぷる体操」の名前で、日本体育大学体育学部講師の三宅良輔さんが動作を指導。りんご追分をスローテンポにした柔軟体操「あっぷるストレッチ」もあり、編曲は「サザエさん」や「機動戦士ガンダム」などの映画・テレビ作品を手掛けた松山祐士さんが担当した。

 体操は、四日に岩木保健福祉センターで行われた定期健診で披露された。三宅さんから呼吸や動作の指導を受けた野呂美津子さん(59)は「とてもいい曲だし、手軽にできそうな動きなので、家でもやってみたい」と笑顔で語った。

※写真=岩木地区の住民に「りんご追分」のメロディーに合わせた体操を指導する三宅さん(左)

東奥日報 - 2006/12/6