感染性胃腸炎 前年度5倍 社会福祉施設などで流行

11月20?26日の1週間にノロウイルスによる感染性胃腸炎と診断された患者が853人にのぼったことが1日、県のまとめで分かった。平成11年に統計を取り始めてから、1週間の患者数として過去最多という。ノロウイルスが人の手を介して感染するため、県は、手洗いの励行を呼びかけている。

 感染性胃腸炎は吐き気や下痢を起こす感染症。県は毎週1回、県内62カ所の医療機関で感染性胃腸炎などの感染症と診断された患者数を集計している。

 県健康対策課によると、11月20?26日の1医療機関当たりの患者数は平均で14人。地域振興局別では、糸魚川37人で最も多く、三条、十日町26人▽柏崎23人▽新発田17人?と続いた。

 今週の患者数は、17年同期の167人の5倍に達し、これまで過去最多だった15年同期の653人を200人も上回っている。

 今年は、とくに社会福祉施設で集団発生するケースが相次ぎ、11月1?19日に新発田地域振興局管内の介護老人保健施設など5施設で56人が感染している。

産経新聞 - 2006/12/2