健康運動になるツルツル路面での有効な歩き方


冬はツルツル路面が多くて、つい外出を控えてしまうと言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなツルツル路面での転倒を防ぎシェイプアップ効果もある歩き方があるそうです。北大で専門家に聞きました。

昨シーズン、冬道で滑って転倒し救急車で運ばれた人の数は689人。そのうち265人が入院を必要とするケガをしています。そこで、北大の教授が転倒防止にこんな歩き方を提唱しています。
(北海道大学・川初清典教授)「見るからにツルツルな横断歩道などはヨチヨチ小股で歩くペンギン歩きがおすすめです」
ツルツル路面に有効な「ペンギン歩き」に加え、更にシェイプアップ効果もある「滑りにくい歩き方」がありました。
冬のツルツル路面、転倒する人の多くはかかとから滑って後ろに転ぶケースが多くなっています。普段の歩き方では、まずかかとが地面につきます。重心が斜め前方に向かうため、ツルツルの路面ではそのまま後ろに転んでしまいます。また膝が伸びきった状態で着地するため、バランスが取りづらくなります。そこで、北大の川初教授は足裏全体で着地するペンギン歩き方が転倒防止に有効だと考えます。
(北海道大学・川初清典教授)「ペンギン歩きは膝を少し曲げ小股でヨチヨチ歩く歩き方です」
ちょっとした坂道や、横断歩道など特に用心が必要な場所ではペンギン歩きが有効と言います。そして川初教授がおススメするもうひとつの歩き方が「太もも歩き」です。
この太もも歩きは足裏全体で地面をとらえるので重心が真下に向かいます。膝が曲がった状態で接地するためバランスを崩したときも体制が立て直しやすくなります。
(磯田記者)「足の裏全体で地面を踏みしめる感じでは安定感がありますね」
(北海道大学・川初清典教授)「太もも歩きでは太ももとヒップの筋肉がよく使われます。有酸素運動になります。健康運動ということです」
特に用心が必要な路面は「ペンギン歩き」。そしてそれ以外の冬道では筋肉を鍛えながら転びづらくなる「太もも歩き」。今年の冬、実践してみてはいかがでしょうか。

札幌テレビ - 2006/12/14