鳥インフルエンザ:全羅北道でニワトリ15万羽を処分


1日午後、全羅北道益山市黄登面の九子集落では、集落入口の哨戒所で軍人や警察官ら10人余りが外部の人間の出入りを遮断した。このとき、集落内のチャン某さん(64)の農家では、地鶏6万羽が処分されていた。チャンさんは「旧正月に出荷しようと仕入れたニワトリなので、まだしっかり育っていない。そのため、(補償金の)価格も(通常出荷時の)3割にもならないかもしれない。従業員も6人いるのに、どうしたらよいのだろうか」と嘆いた。


 高病原性鳥インフルエンザが立て続けに発生したことを受け、全羅北道益山市は防疫を強化し、ニワトリの大々的な処分に乗り出した。防疫を行う範囲は、初めて鳥インフルエンザが発生した農場の半径500メートルから3キロに拡大された。農林部は先月30日、警報水準を全4等級のうち3等級の「注意」から2等級の「警戒」に高めた。なお、1等級は「深刻」だ。


 全羅北道と益山市は、1組50人、計5組の処分チームを編成し、鳥インフルエンザの発生地である咸悦邑や2番目の発生地である黄登面に投入した。金完柱(キム・ワンジュ)全羅北道知事と李韓洙(イ・ハンス)益山市長もこの作業に参加した。


 この日、半径3キロ以内に位置する36の農家で飼育されているニワトリ60万羽のうち、15万羽が処分された。3日以内に残りのニワトリもすべて廃棄される予定だ。これまでニワトリ以外にもヤギ3頭、豚447頭に加え、飼い犬6匹も処分された。しかし、1日からは方針を変更し、犬猫は飼い主がいない場合に限って処分することにした。

ライブドア・ニュース - 2006/12/3