健康状態が悪化しピノチェト元大統領が入院、重症の心臓発作

【カラカス3日共同】チリからの報道によると、同国で1973?90年に軍事独裁政権を率いたピノチェト元大統領(91)が3日未明、心臓発作と肺水腫のため首都サンティアゴの陸軍病院に入院した。重症だが、容体は安定しているという。

 ここ数年、ピノチェト氏の健康状態は年々悪化。心臓発作や糖尿病で入退院を繰り返している。

 同氏に対しては、軍政下の左翼活動家に対する弾圧などをめぐる刑事訴追が続いているが、「高齢と病気のため裁判に耐えられない」との弁護側の主張が認められて裁判は中止され、これまでに判決に至った事件はない。
日本経済新聞 - 2006/12/3