健康保護局はロンドンの名門サッカー場でもポロニウム検出

【ロンドン=本間圭一】ロシア連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死事件で、英保健省の下部組織「健康保護局」は5日、同氏が死亡した原因とされる放射性物質「ポロニウム210」が、ロンドンのサッカー競技場「エミレーツ・スタジアム」でも検出されたと発表した。

 ロンドン警視庁が事件の内情を知るとみる元FSB同僚、アンドレイ・ルゴボイ氏は、リトビネンコ氏と接触した11月1日、同スタジアムを訪れたとされている。

 同スタジアムは、サッカーのイングランド・プレミアリーグの名門、アーセナルの本拠地で、最多で6万人の観客を収容する。

 健康保護局は、「検出されたポロニウムは少量で、人体に影響はない」と呼びかけている。

読売新聞 - 2006/12/6